成都 欧州からの玄関口 一帯一路で身近に=田中一誠
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四川省成都市で9月下旬、「第17回中国西部国際博覧会」が開かれた。中国西部地域で最大規模を誇るこの展示会は、西部大開発の推進を目的に開催され、近年は一帯一路構想という意味付けも加わり、国際色豊かになってきた。
前回のドイツに続き、今年、主賓国となったイタリアは、フェラーリやマセラティといった高級車、ワインなど、さまざまな製品を展示。ドイツやハンガリーもパビリオンを設けるなど、欧州勢の出展が目立った。
成都は、中国と欧州を結ぶ貨物鉄道「中欧班列」の発着本数が最も多い都市。中欧班列は、11年に重慶とドイツ・デュイスブルク間で運行を開始し、今や中国各都市と欧州14カ国を結ぶ。年間の運行本数は、11年の17本から17年には3673本となり、今年8月には累計で1万本に達した。
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週刊エコノミスト
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