IT化、データ連携コスト削減の工夫を 「個人情報」への不安解消もカギ=翁百合 本誌版「社会保障制度審」第21回
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我が国の医療の質向上や医療提供体制の一層の改善のために、医療介護分野でのIT(情報技術)活用やデータ分析の高度化が急がれている。レセプト(診療報酬請求明細書)の電子化は、2005年の「医療制度改革大綱」で決定されてから実現に時間を要したが、ようやく100%実現に近づいた。09年からは厚生労働省保険局がレセプトや特定健診(メタボ健診)などのデータを整備し、ナショナルデータベース(NDB)の構築を開始(表)、最近ではこの分析によって学術的にもさまざまな研究成果が実現、医療提供体制の見直しにも役立ち、大きなメリットが明らかになってきている。
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