週刊エコノミスト Onlineワールドウオッチ

オーストラリア 交通渋滞が慢性化 インフラ追いつかず=守屋太郎

 豪自動車連盟(AAA)は10月15日、都市部の交通渋滞に関する報告書を発表した。これによると、2018年の主要都市の自動車の平均速度は、5年前と比較して最大都市シドニーで3・6%低下。第2都市メルボルンの下げ幅は8・2%と全国で最悪だった。15年に165億豪ドル(約1兆3000億円)だった交通渋滞による経済損失は、30年に最大373億豪ドルに達する可能性があるという。

 豪州は日本の20倍以上の国土に人口2500万人。人口密度は主要国で最低水準だが、狭い大都市圏で交通渋滞が深刻化している。インフラ整備に力を入れる保守連合政権の下で、10年代に入ってようやく主要都市で大型の道路建設プロジェクトが進んだ。しかし、完成はまだ先で、交通量の増加にインフラ整備が追いついていない。

残り265文字(全文604文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事