インド 寺院建設に「待った」 与党選挙控え慎重姿勢=中島敬二
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中央政府与党のインド人民党(BJP)の支持母体であるヒンズー至上主義を唱える民族義勇団(RSS)のバグワット総裁は10月18日、ウッタルプラデシュ(UP)州にある聖地アヨディヤで、ラマ寺院早期建設のための法的整備を政府に要求した。
RSSは1925年創設の社会運動団体で、後に政党BJPを発足。モディ首相もRSS出身者だ。
アヨディヤはヒンズー教神のラマ王子の生誕地だが、寺院が壊され、その上にモスクが建てられた。これに怒った当時野党だったBJP主導のヒンズー教徒過激派が92年、モスクを破壊。モスクを守ろうとしたイスラム教徒との間で抗争となり、計2000人が死亡した。
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