シンガポールでは11月１日から電力小売り自由化が本格的に始動した。消費者の選択肢を広げるとともに、電力小売り事業者間の競争を促すのが狙いだ。

　シンガポール政府は２０１５年、「電力小売市場を18年下期までに完全自由化する」と発表。これに合わせてエネルギー市場監督庁（ＥＭＡ）は今年４月から、西部ジュロン地区で試験的に自由化を開始した。これまで政府系ＳＰグループ（旧シンガポール・パワー）が独占していた電力小売市場で新たに14事業者が新規参入し、同地区の…