「90歳でのエベレスト登頂へスイッチON」 スキー界のレジェンド=三浦雄一郎 プロスキーヤー・冒険家 問答有用/719
有料記事
8000メートル級の尾根からのパラシュート滑降を成し遂げたのはこの人だけ。だが一つの山を制覇すると、すぐまた別の山を求めて新たな挑戦を始めたくなる。山に登る理由。それは「限界突破の法則に導かれて」と答える男の半生を聞いた。
(聞き手=冨安京子・ジャーナリスト)
「ワイドインタビュー問答有用」一覧
「死は誰にでも100%の確率。どこで死ねば自分にとって幸せか、を考えることが大事」
── 70歳で挑んだ2003年のエベレスト登山ではシェルパたちに「ミウラは人間じゃない、イエティ・サーブ(雪男のだんな)」と呼ばれたそうですね。
三浦 ヒマラヤの命知らずの名物じいさんというわけですよ。37歳でエベレストから初めて滑降したときは、パラシュートで着地するなんてだれも想像しなかったし、世界からはクレージーだと言われた。70歳からは5年おきに、エベレスト登頂を目指しましたからね。
残り5151文字(全文5534文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める