米中摩擦は中間選挙後も収束せず
有料記事
米中間選挙はトランプ大統領にとって勝利に等しい内容だった。下院こそ民主党に奪還されたが、事前予想ほどの大敗ではなく、与党が敗れがちな中間選挙においてはむしろ大健闘と言ってよい。若年層の反トランプ派が投票率を押し上げたが、「誰に投票したかを知られたくない隠れトランプ派」の増加が、その勢いを削(そ)いだという構図が透けて見える。
共和党は上院と主要州知事選(フロリダ・テキサスなど)で勝利し、トランプ大統領は2年後の再選に弾みをつけた。予算では民主党との妥協が不可欠だが、外交はその必要はない。中国・ロシアなどに対する厳しい態度も、これまでと変わらないだろう。
残り792文字(全文1072文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める