河野秀和 シタテル社長 作りたい服と作り手を結ぶ
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「洋服の製造は数千枚以上の発注が必要」という常識を覆した。少ない数を作りたいデザイナーらと、工場を常に稼働させたい業者とをインターネットで仲介し、少量生産を実現した。
(聞き手=藤枝克治・本誌編集長)
(構成=米江貴史・編集部)
洋服はこれまでデザイナーやパタンナー(型紙制作者)が、自らが開拓したルートで製造業者に依頼し、顔を合わせながら作られてきました。しかしそのルートはネットワーク化されておらず、デザイナーたちが発注したい時には製造業者が稼働中で受注できなかったり、一方で製造業者への発注がなく「開店休業」になったりすることがありました。
そこで、シタテルではデザイナーをはじめアパレル関係者、製造業者や素材販売業者などをつなぐプラットフォーム(基盤)をインターネット上に作り、仲介するシステムを整備しました。プラットフォームには、製造業者のデータベースがあり、製造できる洋服のジャンルや工場の稼働状況などが分かります。
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週刊エコノミスト
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