ホンダジェットの挑戦 国内の鍵は羽田発着枠=鳥海高太朗
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国産ビジネスジェット「ホンダジェット」が攻勢をかけている。北米や欧州などで2015年から販売を始め、好調な滑り出しを見せている。
ビジネスジェットとは、「企業・団体または個人が商用目的で利用する航空運送のことであり、欧米を中心としてグローバルな企業活動の重要なビジネスツールとなっている」(国土交通省)。16年末の国交省航空局のデータによると、日本国内の保有機数は57機にとどまっているのに対し、米国は1万9153機、ドイツは592機、フランスは438機(図1)。まだ日本はビジネスジェット後進国である。
その中で、将来的に定員10人未満のビジネスジェットのカテゴリー「ベリーライトジェット」市場に参入したのがホンダジェットだ。現在、セスナ・サイテーション・マスタング(米国)やエンブラエル・フェノム(ブラジル)などが主力だった市場にホンダが挑む。
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週刊エコノミスト
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