ポスト「メルケル」 辣腕幹事長か、元院内総務か=森井裕一
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12月7~8日に実施されるキリスト教民主同盟(CDU)の党大会は、ドイツ政治の行方を決める重要な契機になるだろう。この党大会でメルケル首相の後継者として将来のドイツを担う者が決まる可能性が高く、同時に、CDUが今後もドイツ政治において中心的な地位を保てるか否かが決まることになるかもしれない。
CDU党首として18年間、首相としても既に13年もその座にあるメルケル氏は、地方選挙敗北の責任をとって党首の地位を後継者に譲る決断をしたが、次の連邦議会選挙が実施される2021年までは首相の座にはとどまるとしている、そのため、党首が交代してもすぐにドイツのリーダーが交代するわけではない。しかし与党党首と首相の政策の方向性が異なることになれば、メルケル首相の地位も危うくなる。
有力候補はアンネグレート・クランプカレンバウアー党幹事長(56)(頭文字をまとめてAKKとも称される)、フリードリッヒ・メルツ元CDU院内総務(63)、イェンス・シュパーン保健相(38)の3人である。
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週刊エコノミスト
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