進化続ける「コンビニ食」 高齢者と女性が需要創出=吉岡秀子
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コンビニは刻々と変わる。もはや、若者の店ではない。1日の平均客数が1039人(2018年2月期)に上るセブン─イレブン(以下セブン)の場合、過去15年間で30歳未満の客数構成比は41%から20%へ減少する一方、40歳以上は37%から61%と増加した。来店客の男女比の変化も顕著だ。昔は8対2とも言われていたのが、今は男性52・6%、女性47・4%(17年2月期)と五分五分に近づいている。
これらを少子高齢化や有職女性の増加といった社会環境の変化だけに要因を求めるのは早計だ。時流に乗れず淘汰(とうた)されたビジネスが多い歴史を振り返れば、コンビニの変化対応力は特筆すべきことだ。だが、あまりに身近なコンビニの変化に気づく人は少ない。昭和生まれの小さな店が、店舗数5万7000店を超え、10兆円を超す巨大市場へと成長を遂げているのを不思議に思う人さえいる。本稿では、誰もが何気なく利用して…
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週刊エコノミスト
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