進化するコンビニ ドンキ化に健康・ケア路線にインフラ志向に=黒崎亜弓
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ファミリーマート ドンキとコラボ、楽しさ追求
天井からつり下がる「激辛焼かま」に「お札焼かま」の大きな袋、「イチオシ!」「お買得」などカラフルな丸文字が躍る値札……。コンビニらしからぬ様相のファミリーマート立川南通り店(東京都立川市)は、ドンキホーテホールディングス(HD)との共同実験店だ。
「ドン・キホーテ」は商品を大量に並べる陳列方法をはじめ、独特の売り場作りで勢いのあるディスカウントチェーン。昨年8月にユニー・ファミリーマートHDとドンキホーテHDが資本・業務提携を結んだことを受け、今年6月、ドン・キホーテのノウハウを取り入れたファミマ3店が都内にオープンした。
うち立川南通り店では、品数を通常のコンビニの3400点から5000点まで増やし、半分以上をドン・キホーテの商品が占める。店の外も一面、特売のペットボトルやタイツで埋め尽くされ、店内は高めの陳列棚に天井まで電化製品の箱が積まれている。夜11時でも客足は途絶えず、近くに住む20代の男性は「以前は別のコンビニに行っていたが、ここは商品が多くていい」と話した。
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週刊エコノミスト
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