新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 コンビニ最終決戦

ネット通販に追い上げられ、アジア展開も不振=松岡真宏

ヤマト運輸が49%出資するパックシティジャパン(東京都千代田区)が設置する宅配ボックス=東京都江東区(編集部撮影)
ヤマト運輸が49%出資するパックシティジャパン(東京都千代田区)が設置する宅配ボックス=東京都江東区(編集部撮影)

 小売業は、消費者が買い物に費やす貴重な時間の争奪戦だ。限りある「時間価値」は2種類に分けられる。一つは、不要な時間を可能な限り減らしたいというニーズに、もう一つは心地よい時間を可能な限り増やしたいという欲求に基づく。筆者は前者を「節約時間価値」、後者を「創造時間価値」と呼んでいる。

 コンビニチェーンが提供してきたのは節約時間価値だ。多忙な時には車で15分かけてショッピングモールで買い物するよりも、歩いて数分のコンビニで日常品の買い物を済ましたほうが価値は高い。

 一方、創造時間価値を提供してきたのは、百貨店や幅広い品ぞろえを持つ専門店などだ。多様な商品を圧縮陳列し、来店客に発見の面白さを与えるドン・キホーテも、ある種の創造時間価値を提供している。

残り2247文字(全文2574文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事