資源・エネルギー日の丸LNGの挑戦

三菱商事がカナダ西海岸で 三井物産はモザンビークで=佐藤崇之/長友一平

図2 2016年以降の主なLNG投資決定案件
図2 2016年以降の主なLNG投資決定案件

 世界のLNG供給能力は、豪州と米国を中心に大幅に拡大し、足元では供給能力が需要を上回っている。一方、2014年以降続いた油価の低迷と、それに連動したガス価格低迷の影響により、近年投資決定に至ったプロジェクトは少ない。

 近年投資決定されたプロジェクトは、16年は国際石油開発帝石(INPEX)や三菱商事などの企業連合によるインドネシアのタングーLNG拡張プロジェクト(年間生産能力380万トン)、米企業が主体となった米国・エルバ島プロジェクト(同250万トン)の2件にとどまる 。また、17年はモザンビークでイタリア企業などが開発を進めるコーラルFLNGプロジェクト(同340万トン)の1件のみとなっている。

 一方、世界の需要は現状の年間約2.9億トンから20年までに約30%増加し、同約3.6億トンに迫ると見込まれている。特に、中国とインドの需要増加は著しく、従来のLNG輸出国であるマレーシアも輸入を始めるなど、アジアが世界のLNGの需要増加をけん引していくと見られる。アジアは経済成長に合わせて電力需要も伸びており、その燃料としてLNGが有力視されている。

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