新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

経済・企業 世界経済総予測2019

新興国編 政治の年 大衆迎合主義の台頭懸念 金融市場に強い売り圧力も=平山広太

南アフリカのラマポーザ大統領(中央)は大衆迎合主義に傾斜する可能性もある Bloomberg
南アフリカのラマポーザ大統領(中央)は大衆迎合主義に傾斜する可能性もある Bloomberg

 2019年は新興国市場にとって18年に引き続き「政治の年」となりそうだ。新興国市場で台頭しつつある大衆迎合主義は、政府に対して経済実勢を無視した近視眼的で即物的な政策を実施するように迫っている。

 具体的には、(1)厳しい財政状況下での景気刺激策や社会保障の拡充、(2)経済成長率に見合わない最低賃金の大幅な引き上げ、(3)インフレや通貨安の懸念が残る中での金融緩和──などである。さらに、中央銀行を政府に隷従させようとする動きも散見される。

残り2313文字(全文2534文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事