広州 EVバス1万台超え 大気汚染対策で加速=太田元子
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路線バスの電気自動車(EV)化を進めている中国・広州で、EV化されたバスが1万台を超えた。広州市交通委員会の発表では2018年11月末時点で1万336台となり、年内に1万台以上とする計画を1カ月前倒しで達成した。
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地元メディアの報道によると、同市環境関連部門の試算で、EV化車両1万台の運行により、同じ台数のガソリン車に比べ、窒素酸化物の排出量を年間2万トン近く削減できるという。
同市は17年11月に「広州市推進公交電動化工作方案」(公共交通機関の電動化推進計画)を発表。路線バスの100%EV化を目標に掲げる。充電スタンドの建設も進めており、18年11月現在、全市で路線バス専用充電スタンドは4348カ所。同時にバスターミナルの大型化、商業化を進め、飲食や娯楽施設を併設する多角化経営で収益の増加を図り、EV化コストを補う方針だ。
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