週刊エコノミスト Online闘論席

天皇は神か、人間か=片山杜秀

     超国家主義に支配された異常な国家。アメリカが第二次世界大戦時の日本に貼ったレッテルである。日本軍は体当たり攻撃を行う。一般国民までもが、降伏せずに死を選ぶ。どこの国にもナショナリズムはあるが、日本のそれは度を超えている。

     なぜそうなるのか。日本人は自ら進んで死ぬときに「天皇陛下万歳!」と叫ぶ。天皇のための死を誇りとする宗教を奉じているのではないか。天皇こそが日本のナショナリズムを欧米よりも極端にする原因だろう。アメリカの認識だった。

     そこから、日本を民主化するには天皇を除去すべきという意見が出る。昭和天皇は反撃した。敗戦翌年の元日に「人間宣言」を出した。天皇は神でなくあくまで人間と述べた。それで潮目が変わった。超国家主義化した原因は天皇よりも軍のせい。天皇は戦後に生き残った。

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