無条件ブレグジットに備え軍隊準備 3択の国民投票も模索=増谷栄一
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メイ英首相のEU(欧州連合)離脱協定案が英議会で承認される見通しが立たず、2019年3月29日のEU離脱日まで残り3カ月足らずと、時間切れが迫る中、メイ政権は苦境に立たされている。
こうした事態を受け、政府は18年12月18日、ノーディールによるEU離脱の可能性がこれまで以上に高まったとして、国内の治安維持のため、3500人の兵士動員など厳戒態勢の準備に入る一方で、英国内14万社の企業に対し書簡を送りクリフエッジ(即時離脱)の対応策を準備するよう求めている。
こうした中、英国メディアで「Nebulous」という言葉が話題になった。EUサミット最終日の12月14日、全体会議の会場で、メイ首相が恐ろしい形相でユンケル欧州委員長の席に近寄り、数分間激しく議論する場面があった。英紙『デイリー・メール』は、「ユンケル氏がサミット初日の会見で、メイ首相のことを『Nebulous(ぼんやりしている)』と言ったことを側聞し、怒ったメイ首相がユンケル氏に『あなたは確か…
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週刊エコノミスト
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