シリコンバレー EVの高速地下交通網 実現性にいぶかる声も=中島和宏
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テスラ社のイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は2018年12月、米ロサンゼルス南西部ホーソン市に新たに建設した地下トンネルを公開した。
トンネルは全長2キロ弱の試験線で、同氏が16年に創立した掘削会社が工事を手掛けた。自動運転機能による電気自動車(EV)が最高時速240キロで走行でき、公開では招待した著名人やジャーナリストらをテスラ車に乗せ、最高速度約80キロでテスト走行した。
同氏は将来的にロサンゼルス地域全体に高速地下交通網を張り巡らせるという壮大な構想を描いており、ロサンゼルス地域の慢性的な交通渋滞の緩和を目指すという。計画の具体的な予定は明示されていないが、カリフォルニア州内の他の地域でも同様の計画は始まっている。トンネルを利用する同氏の別の交通機関構想「カリフォルニア縦断ハイパーループ超高速弾丸列車構想」と合わせて、夢のようなプロジェクトだ。
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週刊エコノミスト
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