英国 ユーレイルパス対象圏に シニア割引なども導入=酒井元実
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欧州を訪れる外国人向けに販売されている鉄道周遊券「ユーレイルパス」。発売60年目を迎え、のんびりと各国を訪れたい個人旅行者に親しまれ、年間30万人の利用を誇る。だが近年はネットワークが拡大している長距離バスや、急速に普及する格安航空会社(LCC)に押されている。そんな中、ユーレイルパスの発行会社は1月2日、これまで利用対象外だった英国内の鉄道にも利用範囲を拡大するなどの改革を発表した。
英国は鉄道発祥の国で、外国人汽車旅マニアの訪問も多い。だが、島国で欧州大陸の鉄道と直接つながっていないからか、ユーレイルの枠に入っていなかった。周遊券発行会社はユーレイルの魅力拡大を図るが、英国の鉄道マニアから「ブレグジット(英国のEU離脱)直前に、外国人客を引き入れようとしているのか」といぶかる声も上がっている。
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週刊エコノミスト
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