アルゼンチン 国内通貨の下落で観光産業が活況に=高橋栞里
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海外からアルゼンチンにやってくる旅行客が増えている。首都ブエノスアイレスの街角にはカメラを持った外国人の姿が目立つようになり、レストランなどでスペイン語以外での会話を耳にする機会も多くなった。アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)の統計によれば、2018年1月から10月にかけて空路でアルゼンチンに来た旅行客数は、通貨ペソの下落の影響から、前年同期比6・2%増の220万人を記録した。
他方、通貨下落とインフレによる物価の上昇は、現地住民の夏季休暇(18年12月から19年2月)の過ごし方に影響を与えている。国内の宿泊ポータルサイト「アルキレル・アルヘンティーナ」のアンケート調査によると、回答者の約9割が休暇を国内で過ごすと答えた。また、旅行を予定している回答者も、旅先や宿泊日数の変更を検討している人が目立つ結果となっている。移動には車や格安航空会社を利用し、宿泊は中心部から離れ…
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週刊エコノミスト
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