将来志向の違いで見る貿易戦争=堀井亮 学者が斬る
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日本は世界最大の「金貸し国」
世界経済の先行きが不透明感を増している。米中貿易戦争が市場の不安感をあおっているのがその一因だ。中国企業は、最大の輸出先である米国に高い関税をかけられ苦しむが、米企業も無傷ではない。米アップルは不買運動も起こる中国での販売不振で、売り上げ予測を下方修正し、昨年末の株価暴落につながった。日本株も大きく売られた。
世界に悪影響が及ぶのに、米国が貿易戦争を仕掛けたのは、膨大な貿易不均衡があるからだ。2017年の1年間で、中国は米国に約5000億ドル(約54兆円)輸出したのに、中国が米国から輸入したのは約1300億ドル(約14兆円)だけだった。差額の約3700億ドル(約40兆円)が米国の1年間の対中貿易赤字になる。
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週刊エコノミスト
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