米住宅市場に減速の兆し 在庫率上昇、価格下落の懸念=岩田太郎
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米住宅価格の上昇が続くなか、販売の減速を示す兆候が各所に表れている。
ノーベル経済学賞受賞者で、エール大学のロバート・シラー教授は、2018年12月7日付の米『ニューヨーク・タイムズ』紙で、「(金融危機後の12年2月に始まった)住宅価格上昇は、米史上3番目に大きく、インフレ分を調整しても、同期間の上昇率は40%近い。7年未満の増加としては非常に大きく、歴史的にもめったにない上昇だ」と述べ、近未来の価格下落の可能性を示唆した。
さらにシラー教授は12月20日の米経済専門局CNBCに出演し、「住宅市場では軟化(減速)の兆候が多く見られ、大きな懸念を覚える」と話した。
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週刊エコノミスト
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