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論壇・論調 習氏が初の包括的台湾政策 米の「六つの保証」に警戒感=坂東賢治

    米中覇権争いが中台関係にも影を落とす(台湾の蔡英文総統) Bloomberg
    米中覇権争いが中台関係にも影を落とす(台湾の蔡英文総統) Bloomberg

     1979年元日、中国は米国との国交正常化を実現し、台湾への平和攻勢に出た。「台湾同胞に告げる書」を発表し、平和統一を呼びかけるとともに金門島への砲撃も中止したのだ。

     それから40年。1月2日の記念式典で習近平国家主席が(1)平和統一の実現(2)1国2制度の台湾方式の模索(3)「一つの中国」の堅持(4)共同市場構築など融合推進(5)交流拡大と相互理解の増大──という5点の新台湾政策を発表した。中国の歴代指導者はトウ小平氏が打ち出した「1国2制度」を基本に江沢民氏の「江8点」、胡錦濤氏の「胡6点」など独自の台湾政策を打ち出してきた。習氏にとっては今回の「習5点」が台湾政策に関する初の包括的提案だった。

    『人民日報』(1月3日)は「祖国の平和的統一プロセスを推進する重大表明」と位置づけた。香港紙『明報』は社説(1月3日)で「1国2制度」を台湾用にアレンジするという提案が初めて打ち出されたと指摘し、「台湾政策の重要な分岐点だ」と評した。

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