中国経済の急減速 永守・日本電産会長も「見たことない」=村田晋一郎
有料記事
「11月、12月の動きは、今までの経営の経験で見たことがない。この変化を甘く見てはいけない」
名物経営者で知られる日本電産の永守重信会長が、中国経済の変調に危機感をあらわにした。日本電産は2019年3月期の売上高見直しを1500億円引き下げ1兆4500億円、営業利益も500億円引き下げて1450億円と下方修正した。第3四半期(18年10~12月)決算発表の1週間前の1月17日に急きょ、東京で会見を開き、経緯を説明した姿勢が事の重大さを物語っていた。
今回の下方修正は、世界的に全てのセグメントで大きな変化が出たためというが、中国経済減速の影響が強い。中国市場では、18年11月、12月と2カ月連続で、車載向け事業が前年比30%、家電向け事業が同40%落ち込んだ。特に在庫の積み上がりが尋常ではなかったという。この動きは日本電産に限ったことではない。
残り708文字(全文1084文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める