マレーシア 徴税強化で再申告要請 納税者は大混乱=久保亮子
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マレーシア国税当局が徴税強化を進めている。2018年5月のマハティール政権発足以降、前政権時代の隠し債務が次々と明るみに出たことで、国の負債は対国内総生産(GDP)比で8割に膨らんだ。歳入の柱となる税収の拡大で苦境を乗り越える考えだが、19年に入って税務局からの唐突な通知に戸惑う企業も少なくない。
発端となったのは、マレーシア内国歳入庁(IRB)が昨年11月に実施を発表したタックス・アムネスティ(税の恩赦)。未申告所得を19年6月末日までに届け出れば、追徴金を大幅に抑えるとした。通常35%のペナルティー…
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週刊エコノミスト
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