新日鉄と村田に見る長期の相場循環=市岡繁男
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2003年4月から07年6月にかけて平均株価は2・3倍に上昇した。その中心は鉄鋼、海運、非鉄など重厚長大産業だった。だが、その後はリーマン・ショックや東日本大震災で株価は再び8000円台に沈む。低迷する市場を浮上させたのは円安や日銀の量的緩和政策だった。平均株価は12年9月の8000円台から、一時は2万4000円台に上昇し、昨年末は2万円で引けた。
その間の上昇率は2・3倍で前回とほぼ同じだが、相場の主役は重厚長大産業から化学や精密、電機に代わり、鉄鋼や海運、非鉄は騰落率ワーストの座に追いやられた(図1)。
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週刊エコノミスト
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