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チェコ ナノテクを重点に政府が産業政策転換=加藤紗妃

 チェコが製造業を中心とした「欧州の組み立て工場」から、先端産業国へ生まれ変わろうとしている。これまで政府は安価な労働力や、欧州の中心部に位置する地理的優位性を生かし、世界各国から自動車メーカーを中心に製造業を誘致してきた。政府は現在、産業集積地として培ってきた高い技術力を武器に、先端産業に重点を置く政策への転換を進めている。重点分野の一つとして位置づけているのがナノテクノロジーだ。

 元々、チェコにはナノテク研究の素地がある。世界初の卓上型電子顕微鏡は1954年、チェコ第2の都市ブルノで発明された。現在も世界の電子顕微鏡の3分の1はチェコ製で、ブルノはチェコにおけるナノテク研究の中心地となっている。

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