ブラジル 遅配・紛失・横領 国柄表れる郵便事情=松本浩治
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「カーニバルが終わらないと、新年の正式な活動が始まらない」と揶揄(やゆ)されるブラジルでは、公共機関の動きが、年末から翌年3月ごろにかけて鈍いのが一般的だ。特にコヘイオス(ブラジル郵便公社)は、この期間はクリスマスカード送付の影響もあり、通常の郵便物が大幅に遅配したり、職員の不手際や横領などで紛失することも少なくない。
昨年8月からは、非課税であれば無料で配達されていた海外からの国際小荷物に、配送料金15レアル(約444円)が受取側負担で課金されることになった。背景には、違法な輸出入の増加に対する取り締まりなどがある。これは、さまざまな面で一般国民や在住外国人の生活に影響を及ぼしている。
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週刊エコノミスト
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