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カタール サッカー、外交、経済 逆境への強さ発揮=佐藤佳奈

 2月1日に行われたサッカー・アジアカップ決勝。カタールは一方的な国交断絶を突き付けたアラブ首長国連邦(UAE)の地で優勝を勝ち取った。2017年6月の断交以降、UAEはカタール国民の入国を原則として認めていない。選手は試合ごとに隣国オマーンの宿舎から開催国UAEの会場に通い、応援団のいない試合で勝ち抜いてきた。決勝は筆者も会場で観戦したが、カタールの友好国・オマーン、クウェート、イランの人々が駆けつけ、優勝時に熱気は最高潮に達した。

 カタールは逆境に強い。バーレーン、サウジアラビア、エジプト、UAEによる断交発表当時、カタールの食糧は4割以上をサウジ経由の陸路輸入に頼っており、カタール政府は断交直後に食糧調達ルート確保に奔走。今や、トルコやイランからのルートが確立した上、多くの牛も輸入、冷房の利いた牛舎で飼育する施設は2万頭以上を受け入れ可能だ。

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