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沖縄 「国家ぐるみのいじめだ」 県民投票で辺野古「No」=黒崎亜弓

県民投票当日の「辺野古」の県民投票の会の人たち。前列中央は元山仁士郎代表(那覇市で2019年2月24日)
県民投票当日の「辺野古」の県民投票の会の人たち。前列中央は元山仁士郎代表(那覇市で2019年2月24日)

「やめてくれ、と大きな声で言ったのに聞いてくれないのはなぜか。国家ぐるみのいじめでしかない」──。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画に伴う名護市辺野古の海の埋め立ての賛否を問う県民投票が2月24日に実施され、反対が多数を占めた。「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表は27日に東京・衆議院第二議員会館で開かれた報告集会でこう憤った。菅義偉官房長官は結果を受けても辺野古移設を進める考えを示している。

 元山代表は沖縄県宜野湾市出身の27歳で、一橋大学大学院社会学研究科を休学中。昨年5~7月、県民投票条例の制定を直接請求するため、約10万筆の署名を県内で集めた。今年1月には、宜野湾市など5市が県民投票への不参加を公表したため、ハンガーストライキを決行。最終的に全市町村で投票が行われ、すべてで反対が上回った。

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