圧倒的実力のファーウェイ 米国追随は「リスクあり」=田代秀敏
有料記事
「技術を考えれば本音ではファーウェイを使いたい」
昨年12月、中国企業ファーウェイ(華為技術)の製品を使わないことを決めたソフトバンクの宮川潤一副社長がこう語るほど、ファーウェイは通信インフラの分野で圧倒的に巨大な存在となっている。
安全保障上のリスクがあるとして米国が通信インフラからのファーウェイ製品の排除を決めると、米国の安全保障上の追随国(ジュニア・パートナー)である日本は12月10日、豪州と同様に排除方針を決めた。
ファーウェイは2017年に世界の通信基地局(ルーター)の市場の27.9%を占める世界最大手で、世界人口の約3分の1(約24億人)の通信環境に関与している(英マークイット調査)。そのため世界中でファーウェイ製品のリスクを巡って蜂の巣をつついたように騒然となっているが、1次資料に当たってファーウェイの実像を伝える報道は少ない。
残り2489文字(全文2865文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める