国際・政治エコノミストリポート

米朝首脳「決裂」 吹き飛んだ韓国内の楽観 文政権の「次」=徐台教

    何らかの「合意」実現を想定していた米朝首脳会談を伝えるニュース映像。撮影は2月28日午後3時40分過ぎ(Bloomberg)
    何らかの「合意」実現を想定していた米朝首脳会談を伝えるニュース映像。撮影は2月28日午後3時40分過ぎ(Bloomberg)

    「文在寅(ムンジェイン)大統領が午後4時から、米朝首脳による『ハノイ宣言』署名式を執務室のテレビで補佐陣たちと見守る予定だ」

     ベトナム・ハノイで2日目の米朝首脳会談が行われていた2月28日の午後2時過ぎ、韓国青瓦台(大統領府)の金宜謙(キムウィギョム)報道官は定例記者会見の中でこう明かした。さらに、同日ソウルで行われていたUAE(アラブ首長国連邦)の皇太子と文大統領の首脳会談に、青瓦台安全保障政策のトップ、鄭義溶(チョンウィヨン)国家安全室長が参席しなかったことを問う記者に「忙しいのをご存じでしょう」と笑った。

     だが同じ時刻、ハノイでは異変が起きていた。トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長を含む米朝代表団が昼食の会場に現れなかったのだ。午前9時(日本・韓国時間同11時)から単独首脳会談を終え、続けて補佐陣を加えた拡大首脳会談を行っていた両者の動静は、予定だった11時55分(同午後1時55分)を過ぎても途絶えたままだった。

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