教養・歴史書評

『最後の頭取』『雇用身分社会の出現と労働時間』『ドイツ人はなぜ、年290万円でも生活が「豊か」なのか』『科学と非科学』

『最後の頭取』
『最後の頭取』

『最後の頭取』 河谷禎昌著 ダイヤモンド社 1800円

 1997年に都市銀行で初めて経営破綻した北海道拓殖銀行。最後の頭取となった著者が100年近い同行の歴史に幕を下ろした後、特別背任罪で実刑判決を受けた波瀾(はらん)万丈の歩みを回顧。かつての放漫融資が不良債権化して重荷となり、北海道銀行と合併で合意するも頓挫。資金繰りが急速に悪化し追い詰められていく裏側が明らかに。大手行トップで唯一収監されたことは「国策捜査」との見方を示す。バブル期の生き証人による言葉は実に生々しい。(W)

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