週刊エコノミスト Online終活で頼れる税理士・司法書士・社労士

「働き方改革」で高まるニーズ 佐藤広一・HRプラス社会保険労務士法人代表社員に聞く

 企業の合併・買収(M&A)に、社会保険労務士が関わることが増えている。多くのM&Aに携わってきた社労士に実態を聞いた。

(聞き手=岡田英・編集部)

 M&Aの際、合併・買収する側は、相手先の企業の価値やリスクを監査する「デューデリジェンス」を行います。一般的には主に、公認会計士や税理士が財務面を、弁護士が法務面を調べます。長時間労働や残業代未払いなどを巡って労働紛争が多発し、労務面もきちんと監査しようという機運が高まり、社労士が関わる機会が増えました。

 具体的には、対象企業の就業規則や賃金台帳、労使協定といった労務文書の精査や関係者のヒアリングから、未払い残業代の有無や、セクハラやパワハラに関する規定の運用状況を調査。メンタル不調者の把握もします。結果は、クライアントである買う側の企業に報告します。

残り1124文字(全文1477文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事