新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 書評

『居るのはつらいよ』『アパレル・サバイバル』『認知症の人の心の中はどうなっているのか』『9つの脳の不思議な物語』

『居るのはつらいよ』 東畑開人著 医学書院 2000円

 臨床心理学を修め博士号を取得した著者が、カウンセリングの実践を志して乗り込んだ精神科デイケア施設。そこでの仕事はなんと、患者と丸一日、ただ同じ場に「居る」だけだった。患者を快方に導く目的も効果もないように見えつつ、著者は次第に場の尊さに気付いていく。と思いきや後半は急展開、そこを去ることにする……。ユーモアあふれる筆致でえぐるのは、「居場所」のもろさ。効率や費用対効果の概念に浸り切った人は、頭を揺さぶられるはずだ。(A)

残り746文字(全文986文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事