法務・税務終活で頼れる税理士・司法書士・社労士

サムライ同士の連携 案件紹介やノウハウ伝授 異士業タッグで間口広げ=岡田英

ケース1 同業者から募集

「先生を悩ませるその相続税申告書、お引き受けします」。相続税申告を専門に扱う税理士法人チェスター(東京都中央区)はホームページでこう呼びかけ、全国の税理士から相続案件の紹介を募っている。

 相続税の申告は、遺産額が大きいほど土地の評価などが難しく、「ミス」したときのリスクも大きくなりがち。そこで、相続専門事務所が全国の税理士と提携し、案件を紹介してもらう代わりに紹介料を支払うビジネスモデルが広がっている。

 チェスターでは、顧客を紹介してくれた税理士に、報酬の2割を紹介料として支払っている。もちろん、税理士と顧客との間の顧問契約を侵すことはしない。「外部に依頼していること自体、知られたくない」という税理士のために「黒衣」となって顧客に知られないように申告実務をすべて行う方法や、土地評価など一部業務だけ請け負う方法もある。紹介される案件は年100件超。相続にとどまらず、事業承継でも増えているという。

残り907文字(全文1321文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

10月3日号

金利ある世界18 長期金利の居場所の探り合い 10年国債が主役に復活する日■稲留克俊21 絶えざる資産インフレとデフレ■水野和夫22 ドル・円 米金利上昇で景気失速、金利低下 1ドル=130円の円高を目指す■吉田恒24 日本株 企業に生じた「インフレ利得」 「マイナス金利」が追い風に■黒瀬浩一27 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事