なぜフォックス・ニュースは「トランプびいき」なのか=高井裕之
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メディア大国の米国では、数多くの媒体が膨大な情報を多言語で日々流している。筆者も当地に赴任後は日本語放送を一部に限定して現地メディアを見るようにしている。特にトランプ時代はテレビが大統領の主要情報源となっているがゆえに、彼の言動を知るには有益なツールだからだ。
大統領は一日の執務時間のうち6割を「エグゼクティブ・タイム(大統領が1人で過ごす時間)」に充て、オーバルオフィス(大統領執務室の名称)でテレビを見て過ごすことが多いとされる。中でもお気に入りが「フォックス・アンド・フレンズ(フォックスと友人たち)」という午前6時からのニュース番組だ。この番組は、彼の日々の情報源でありツイートのネタ元にもなる。
番組を放映するのは、米国最大のケーブルテレビ局「フォックス・ニュース・チャンネル」である。米国には伝統的に3大ネットワークと呼ばれるABC、CBS、NBC(地上波)があるが、フォックスは1980年代半ばに豪州出身のメディア王ルパート・マードック氏が映画会社「20世紀フォックス」の買収などで伸長したグループが母体である。
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週刊エコノミスト
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