高度プロフェッショナル制度 導入予定企業はごくわずか 「健康管理時間」の把握が課題=岡田和樹
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働き方改革関連法の目玉の一つとされた「高度プロフェッショナル制度」(高プロ)が4月1日から施行される。一定の年収を得ている管理職や専門職の労働者には残業代や深夜労働の割増賃金を払わなくていいとする制度で、米国の「ホワイトカラー・エグゼンプション」が基になっている。2005年に日本経済団体連合会がこの制度の導入を提言して以来、ようやく実施されることになった。
この間、何度も立法化の動きがあったが、そのつど「過労死促進法案」とか「残業代ゼロ法案」という批判がおき、実現しなかった。しかし、出来上がった制度を見てみると、ホワイトカラー・エグゼンプションとは似ても似つかぬものになってしまっている。「スパゲティボンゴレ」を頼んだら、「海鮮焼きそば」が出てきたというところだろうか。ボンゴレにも海鮮焼きそばにもアサリは入っているが、そもそもスパゲティと焼きそばは違…
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週刊エコノミスト
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