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シリコンバレー 鳥感染性ウイルス拡大 恒例展示会も中止に=中島和宏

 カリフォルニア州のシリコンバレーにあるレッドウッド市で3月中旬、「ニューカッスル病」と呼ばれる鳥の感染性ウイルスの検出が報告された。同州では昨年5月、ロサンゼルス市郊外でこのウイルスを確認。12月にはリバーサイド郡の食肉養鶏場地帯で鶏約11万羽が感染したのをはじめ、南カリフォルニアだけで鶏約100万羽が感染し、殺処分された。北カリフォルニアへは野鳥によりウイルスが運ばれた可能性が高い。

 同州では、年間産出額が約25億ドル(約2800億円)と言われる家きん産業への影響を考慮。被害のあった地域を中心に、南部の広い地域で鳥類の移動を禁止したり、検疫を実施したりしている。また鳥類の飼い主に対し飼育小屋の管理、飼料店では使い捨て靴カバーの着用、新たな家きん類の購入の禁止などさまざまな手を打ってきた。

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