テクノロジー特集

がんに勝つ薬 関連銘柄1 バイオベンチャー 風邪ウイルスやヘルペスで破壊 「創薬ベンチャー」への飛躍は目前=山崎清一

    【腫瘍溶解性ウイルス】

     がん治療薬開発は、「オプジーボ」に代表される免疫チェックポイント阻害剤と併せて使うことで治療効果を高める薬の開発にシフトしている。その一つが「腫瘍溶解性ウイルス」だ。がん細胞にのみ感染したり、がん細胞内だけで増えるタイプのウイルスを薬として投与する治療法で、ウイルスががん細胞内で猛烈に増殖し、やがてがんを破壊する。米国では2015年に遺伝子改変ヘルペスウイルスを使った米アムジェンの「イムリジック」が悪性黒色腫を対象に世界で初めて承認されている。

     日本のバイオベンチャーのタカラバイオは、単純ヘルペスウイルス1型の弱毒化株を利用した「C-REV(旧称HF10)」の開発を進めている(図)。遺伝子改変を行っていない自然変異型のウイルスで、名古屋大学が発見し、10年にタカラバイオが商業化権を取得した。

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