テクノロジー特集

がん新薬・オプジーボとは?

    Q どのがんに使える?

    A 現在、悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がん、胃がん、頭頸部(とうけいぶ)がん、ホジキンリンパ腫、悪性胸膜中皮腫の7種類のがんで投与できる。ただし、がんの種類だけではなく、実際にはより詳細な条件が定められている。また、今は保険適用されていないがんでも、臨床試験に参加して使うことができる場合もある。

    Q どれくらい効く?

    A 臨床試験での奏効率(治療前よりも30%以上がんが縮小した患者の割合)は、肺がん、腎臓がん、頭頸部がんが3割弱、胃がんが1割強、悪性黒色腫で最高4割程度だ。血液のがんである古典的ホジキンリンパ腫だけは例外で、奏効率が約7割ある。

    Q どこで使える?

    A 基本的に入院設備のない医療機関やいわゆるクリニックでは使えないと思ってほぼ間違いない。オプジーボは薬で強化された免疫機能が自分の体を異物とみなして攻撃する「自己免疫性疾患」が副作用として生じる可能性があり、早期に発見して対応しないと命に関わる場合もあるからだ。

     オプジーボを含む免疫チェックポイント阻害剤は厚生労働省の「最適使用推進ガイドライン」の対象に指定されている。薬を使える医療機関は、厚労相が指定するがん診療連携拠点病院、特定機能病院(いわゆる大学病院)、都道府県知事が指定するがん診療連携病院となっている。

    Q 自由診療クリニックの「がん免疫療法」との違いは?

    A 最大の違いは、オプジーボなど保険が適用される薬は、最新の科学に基づく臨床試験で有効性があると日本の厚労省を含む各国の規制当局が認めていることだ。

     裏を返せば、免疫チェックポイント阻害剤以外の「がん免疫療法」は規制当局が有効性や安全性を科学的に証明できるに足る試験結果がない。そうした治療は医療保険が使えないため、患者の負担額が非常に大きい。がん専門医の多くは、こうした治療法は受けない方が望ましいと強調している。

    (村上和巳)

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