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ブラジル 自動車のAT化進む エコカー普及に期待=美代賢志
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世界経済に陰りが見える中、ブラジルは逆に、国内統計史上最悪の不況から脱出しつつある。特に自動車業界では、2018年に新車登録台数が前年比14・6%増の257万台を記録。年末には、項目別目標の達成度に応じてメーカーに税金を還付する振興策が始まった。ただ、通常のエンジン車が対象で、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などのエコカーに相当する項目がない。
政府側のEVやHVに対する反応の鈍さには、オートマチック(AT)化が先進国ほど高くないという事情がある。その大きな理由が主力の低価格モデルにおけるマニュアル(MT)車の安さ。同じモデルでもAT車とMT車の価格には1割以上の差が出ることもある。だが、最近のAT車は燃費が向上し、低所得層にも価格差を納得させる魅力を備えてきた。AT車の販売比率は、17年は42%だったのが18年は49%に拡大。新車登録…
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