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教養・歴史 書評

中国、九州地方で発売日がさらに遅延=永江朗

 出版物流が危機的な状況にある。ついに4月1日から、中国地方5県と九州7県で、雑誌と書籍の発売日がこれまでよりもさらに1日遅れる事態となった。取次会社の団体、日本出版取次協会が発表した。

 従来でも中国・九州地方は首都圏や関西圏より1~2日遅れての発売だった。4月以降、その差がさらに拡大することになる。雑誌によって異なるが、たとえば首都圏で火曜日発売の週刊誌が、中国・九州地方では水曜日発売から木曜日発売へと変更されるケースもある。

 同協会のニュースリリースによると、変更は輸送会社からの要請を受けてのもの。輸送の現場では「運行管理・労務管理上、法令違反の状態にあり、出版物の継続的かつ安定的輸送の維持及び法令を遵守するために」輸送スケジュールを変更せざるを得ない、としている。慢性的な人手不足によって、トラックドライバーの拘束時間や休憩時間、連続運転時間などが、法令の基準を満たせなくなっているのだ。

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