週刊エコノミスト Online学者が斬る・視点争点

技術革新を生かせる労働市場に 長期的には失業者を減少させる=宮本弘暁

     AI(人工知能)やロボットによる自動化など、技術革新が急速に進んでいる。これらの技術革新によって、人間がこれまで携わっていた作業が軽減されたり、置き換えられたりしているが、雇用にどのような影響を与えるのだろうか。

     技術革新が雇用にどのような影響を与えるかという問題は、英国の第1次産業革命期だった1810年代、織物工業の労働者が機械を破壊するなどした「ラッダイト運動」にさかのぼる。産業革命による機械の普及により、人間が仕事を奪われるのではないかという懸念から発生し、技術革新と人間の労働機会剥奪との問題はここから始まった。

     その後も技術革新は目覚ましく進み、自動車の登場など人々の働き方を変えてきた。例えば1970年代以降は、銀行窓口の仕事がATM(現金自動受払機)に置き換えられるなど、人手を要した仕事が自動化によって機械に代替されてきた。

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