週刊エコノミスト Online学者が斬る・視点争点

デンマークの重い税負担から学ぶ=倉地真太郎

    納税者にも負担と受益の関係が見えやすい(Bloomberg)
    納税者にも負担と受益の関係が見えやすい(Bloomberg)

    控除でなく給付で格差是正

     今年10月に消費税率の8%から10%への引き上げが控えている。消費税引き上げに対して家計や景気全体への影響を懸念する声も少なくない。しかし、日本の消費税率は他の欧州諸国と比較して高い水準ではない。そして、日本のように税負担がそれほど重くないのに反発が強い国もあれば、北欧諸国のように税負担が重いにもかかわらず、それほど抵抗感が強くない国もあり、グローバル化が進む昨今においても各国の税制は多様である。なぜこのような違いが出るのか。今回は経済協力開発機構(OECD)諸国で最も租税負担が重いとされるデンマーク税制が、どのような歴史を経たのかを見ることで、この問いについて検討をしたい。

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