技術革新を潰す時代遅れの規制=堀井亮
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日本ではできないライドシェア
3月29日、米ナスダック市場に大型ベンチャー企業が上場した。米国とカナダで配車サービスを展開するリフトだ。スマートフォンのアプリを使い、自分の車に人を乗せたい運転手と、乗りたい乗客をマッチングする。乗客は、アプリで行き先を入力すれば、近くにいる運転手が表示され、料金も事前に分かる。支払いもアプリなのでトラブルは少ない。複数の乗客が相乗りしてコストや二酸化炭素(CO2)排出を削減するシステムもある。設立から約7年の若い企業だが、今回の上場で時価総額は220億ドル(約2兆5000億円)に上った。
米配車最大手のウーバーも5月に上場する見通しで、時価総額は1000億ドル(約11兆円)程度と見込まれている。民泊仲介のエアビーアンドビーも年内の上場を計画している。こうしたシェアリングビジネスを中心に、新しいサービスのイノベーション(技術革新)が価値や雇用を生み出し、世界の経済成長を引っ張っている。
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週刊エコノミスト
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