ニューヨーク 建設中高層ビル傾く 手抜き工事か=冷泉彰彦
有料記事
ニューヨーク市マンハッタン島のイーストリバー沿いに建設中の高層ビル「ワン・シーポート」。高さ204メートル(58階建て)のビルは、高級コンドミニアム(長期滞在型宿泊施設)の集合体となる予定だが、完成目前の段階で、北側に7.5センチ傾いていることが発覚。建設会社が工事を中断するトラブルに見舞われている。
ビルを建設するピッツアロッティ建設によると、開発業者のフォーティス・プロパティ・グループは、工事費用の高いくい打ち工法に難色を示し、湿った柔らかい土砂を取り除くだけでくい打ちしない工法を採用。しかしピッツアロッティ建設は、現地は湿地帯で地盤が柔らかく、本来は深くくい打ちをして基礎工事を行うべきだった、と主張している。建物は現在も傾きが進んでいるとして工事の進行を拒否しており、作業員の安全確保のた…
残り176文字(全文528文字)
週刊エコノミスト
週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める