拼多多(ピンドゥオドゥオ) SNSを活用した中国ネット通販=富岡浩司/236
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◆Pinduoduo
中国のネット通販市場の勢力図が急速に塗り替えられつつある。新興勢力のネット通販サイト、取扱高第3位の拼多多(ピンドゥオドゥオ)が急成長しているためだ。
2018年第4四半期(10~12月期)の売上高は前年同期比379%増(約4.8倍)、年間アクティブユーザー(利用頻度が高い会員)数は71%増となっており、第2位の京東(ジンドン)(JD)のそれぞれ22%増、4%増を大きく上回った。売上高は56.5億人民元(約900億円)と、京東の1384億人民元(約2.2兆円)にはまだまだ及ばないが、年間アクティブユーザー数は18年12月時点で4億1850万人と、京東の3億530万人を抜き去り、第1位の阿里巴巴(アリババ・6億3600万人)に迫る勢いだ。
株価の値動きも堅調だ。18年7月に創業3年未満という異例の速さで、米ナスダック証券取引所にADR(米国預託証券)として上場。新規公開価格は19ドル(約2100円)だったが、株価は今年3月、一時32ドル目前まで上昇する場面もあり、4月上旬時点では23ドル近辺で推移している。
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週刊エコノミスト
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