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米中貿易交渉が「長期化」する理由

     米中貿易交渉が、当初の見込みよりも長期化しており、いまだ合意に至っていない。貿易交渉の本質は、米国が中国の技術盗用を阻止するため知的財産権保護体制の強化を求めていることにある。両国の国家体制の根幹にかかわる問題でもあり、互いに妥協するのは難しい。一方で、交渉を決裂させることも、双方が大きなリスクを伴う。交渉が長期化しているのは、それしか落としどころがないからだ。

     当初は今年3月までとされた米国による制裁関税引き上げの交渉期限は、現在は「米中合意まで」見送るとされている。この貿易交渉で、巨額の対中貿易赤字解消は表層の目的にすぎない。米国が中国に最も強く求めているのは、知的財産権保護体制の強化である。十数年前から、米国は中国によるハイテク技術盗用を問題視してきたが、複数の中国ハイテク企業が世界市場で大きな存在感を示す規模にまで成長し、技術盗用を阻止することが…

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